スコットランド独自通貨をBOEとECBが支援へ...
米投資銀行JPモルガンは30日、スコットランドがイギリスから独立した場合、新通貨は当初、ポンドと対価近辺で安定するようイングランド銀行(英中央銀行 BOE)と欧州中央銀行(ECB)が支えることになる、との見通しを示した。
JPモルガンは29日、イギリスが欧州連合(EU)から独立する前にスコットランドが住民投票で独立を決め、独自通貨を導入するという「基本シナリオ」を発表していた。
独立後のスコットランドの中銀は、金融セクターを支える為「最後の貸し手」機能を果たせるだけのポンド準備を持たないなど、大きな課題に直面する。
JPモルガンのエコノミスト、マルコルム・バー氏は顧客向けノートで「新通貨の管理を導入当初から助けるため、ECBとBOEがともに小規模な準備を使えるようにしてあげる枠組み」を想定。
スコットランドの中央銀行は政策金利をBOEよりも高く設定することになると予想した。
EU加盟国はある時点で単一通貨ユーロへの参加が義務付けられているが、スコットランドの参加には何年間も要するとの見通しをバー氏は示した。
「スレッドニードル通りの老婦人」
*欧州中央銀行(ECB)
ユーロ圏17ヶ国の金融政策を担う中央銀行