キャノン、「灰色買収」の全容!公取が注意!
キャノンは、東芝の医療器機子会社・東芝メディカルシステムズ(TMSC)の買収を3月に発表。
買収スキームは、SPC(特別目的会社)や種類株・新株予約権を用いた複雑なものだった。
その買収スキームに対し公取は、独占禁止法が定める「事前届出制度の趣旨を逸脱し、独禁法第10条2項の規定に違反する行為につながる恐れがある」と、キャノンに文書で注意をした。
これを受けて、キャノンは公式コメントを即日発表。
「(公取の注意を)真摯に受け止め、今後とも法令を遵守し、透明性の高い経営に取り組む」と簡潔に述べた。
キャノンによるTMSC買収そのものについては、「競争を実質的に制限することにはならないので排除措置命令を行わない」として、同日、審査終了宣言をしている。