イギリスEU離脱決定後のリスク回避を弱めて推移。
NY午前、ドル円は底堅い欧州株や米長期金利の上昇をながめ、102円後半と昨日高値102.84円に迫った。
しかし、米株は欧州の流れを引き継いで堅調に寄り付いたものの、1.48%手前まで上昇した米長期金利が一時1.46%割れまで低下。
ドル円は102.60円台までドル安・円高方向へ小幅に調整した。
だが、大きく水準を下げるには至らず、底堅さを維持。102.81円まで上値を伸ばした。
他通貨は、ロンドンタイム以降に再び目立ち始めたイギリスEU離脱決定後に強まったリスク回避が後退した状態。
ポンドドルが一時1.3534ドル、ユーロドルも1.1130ドルまで上値を伸ばした。
資源国通貨もリスク回避が後退する中で底堅く、豪ドル/ドルは0.7456ドル、NZドル/ドルは0.7137ドルまで買われた。
加ドルも対ドルで買われ、ドル/加ドルは1.2977加ドルまで加ドルじり高。
米エネルギー省(EIA)発表の週間石油在庫(6/24時点)は、原油在庫が-405.3万バレルとなり、前週の-91.7万バレルよりも減少幅が広がった。
また、原油受け渡し地点オクラホマ州クッシングの原油在庫も-95.1万バレルと、前週の-128.0万バレルに続いて減少。
NY原油先物は48ドル半ばから、3営業日ぶりの高値水準49ドル前半へ上昇した。
産油国通貨の加ドルは対ドルで1.29加ドル後半で底堅さを示した。
ただ、同発表前の加ドル高水準は更新していない。
クロス円も総じて対ドルでの各通貨の動意に連動して、ユーロ円は114.34円、ポンド円は139.02円まで水準を上げた。
豪ドル円も76.58円、NZドル円は73.29円、まで資源国通貨高・円安。
ただ、いずれの通貨も次第に対ドルや対円での上昇を落ち着かせた。
そうしたなか、加ドル円はじり高となり、本日高値を79.19円まで更新した。