米連邦準備理事会(FRB)、「様子見」モードか?
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のFEDウォッチャー、ヒルゼンラス記者、世界の主要中銀はイギリスの欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定を受け、国内経済を支援しようとする中で相反した圧力に直面していると指摘。
*ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は世界の中銀に対し、対応に食い違いのないよう、一
段の政策協調を呼びかけ。
*総裁は海外からの「絶え間ない逆風」に言及、競争力強化を目的とした通貨切り下げ
は世界経済にとって「ルーズルーズ(lose-lose、ウィンウィンの逆)」と発言。
*同記者は米連邦準備理事会(FRB)について、ブレグジット以降、ほぼ静止状態にある
と分析。影響を判断するため、当面は「様子見」モードにシフトすると予想。それ以
前から見通しには慎重だったと指摘。
*FRBの利上げペースが鈍れば、新興国を中心に金融市場への圧力が弱まり、イギリス
中銀など他の主要中銀の緩和を支援するとみている。