【イギリス国民投票】各国中銀、金融安定支援で協力の用意

世界の中央銀行が加盟する国際決済銀行(BIS)は25日、イギリス国民が欧州連合(EU)離脱を選択したことを受け、各国中央銀行は協力して金融の安定化を支援すると表明した。

各国中央銀行総裁が出席したBSIのグローバル・エコノミー会議では、イギリス国民投票がもたらす影響について討議。

会議のカルステンス議長(メキシコ中銀総裁)は「各国中銀総裁は、イギリス中銀による緊急措置を承認し、各国中銀が金融市場の適切な機能を支援する態勢とっていることを強調した」と指摘。

「各国中銀は、市場の機能や安定性を注意深く監視し、緊密に協力していく」と述べた。

また、イギリスのハモンド外相は26日、新首相が就任するまで閣僚メンバーは現行のまま変更はないとの認識を示した。

欧州連合(EU)離脱の賛否を問う国民投票を前に、離脱か残留かで閣内で意見が分かれていた。

ハモンド外相は、ITVテレビからオズボーン財務相が財務相にとどまるのかと質問され「新しい首相が新たな閣僚を選ぶことになり、それまでにわれわれ全員が職務にとどまる」と述べた。