ドナルド・トランプ氏、「アメリカも独立再宣言へ」
アメリカ大統領選の共和党候補者指名が確定した実業家ドナルド・トランプ氏は24日、イギリスの国民投票結果について、欧州連合(EU)からの離脱に投票することで、国の支配権を取り戻したと述べた。
トランプ氏はこの日、ゴルフ場の再開に立ち会うため、スコットランドのターンベリーに個人所有のヘリコプターで到着した。
この際、イギリスのEU離脱(プレグジット)に関する記者らの質問に答えて「イギリス人は自分たちの国の支配権を取り戻した。素晴らしいことだ」と発言。
「世界中で、人々が憤っている。国境や自分の国を乗っ取った移民に対して憤っている」と述べた。
そのうえで、「同様の動きがアメリカでも起きている」とし、11月8日に迫るアメリカ大統領選では国民も「独立を再宣言」し、「世界のエリートによる支配を拒否」する機会を得ることになると強調した。
民主党候補の指名を確実にしたヒラリー・クリントン氏も声明で、アメリカの利益や国民の生活を守り、敵に立ち向かうためにも、現在のような不透明な時期には「ホワイトハウスに冷静かつ堅実で、経験豊かな指導者が必要であることは明白」と強調。
「問題の解決について、お互いを中傷し合うのではなく、国として一丸となることが必要であることも浮き彫りになった」と語った。