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イギリス国民投票、離脱派勝利!

イギリス選挙委員会、EU離脱派勝利を正式発表。

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イギリス離脱がEU経済に及ぼす影響

EU27ヶ国には政治だけでなく、経済的にも大きな影響がでる可能性...

 ■予算/経済

イギリスのEU予算への拠出額は、2016年分が関税などを含めて総額194億ユーロ(214億ドル)。EUから受け取っている補助金は約70億ユーロで、差額はEU総予算の5%強に相当する。

この穴を埋めるため、EU最大加盟国であるドイツが最大の負担を引き受けるしかないだろう。ドイツIFO経済研究所の試算では、その額は25億ユーロ程度となる。

 

■貿易

EUの残り27ヶ国は、イギリスとのモノの貿易で約1000億ユーロの黒字を計上している。サービス貿易はイギリス側が200億ユーロ程度の黒字で、金融サービスの収支も同様。イギリスが10%の輸入関税を再導入する可能性も併せ、イギリスの需要が減ることによる「ショック」で、27ヶ国の域内総生産(GDP)は0.26%押し下げられる可能性がある。

 

■投資

国連貿易開発会議(UNCTAD)のデートによると、外国からの直接投資はイギリスが常にEU域内最大で、2010-14年は年平均約560億ドルだった。この半分弱がEU諸国からのもの。

会計事務所EYが2015年に実施した調査によると、投資家の72%がEU単一市場へのアクセスを対イギリス直接投資の魅力に挙げている

イギリスがこのアクセスを失えば、直接投資が他のEU諸国に流れる可能性がある。

 

■移民

EU離脱派が主張している通り、イギリスが実際に移民受け入れを制限すれば、東欧諸国に悪影響が及びかねない。2015年終盤時点で、約120万人の東欧市民がイギリスで働いている。

特にポーランドルーマニアリトアニアへの打撃が大きいだろう。

対照的に、ドイツなど富裕な欧州諸国にはEU域内からの移民が増え、政治的には問題を引き起こすとしても、経済的には恩恵になるこもしれない

 

アイルランドベネルクス諸国に最大の打撃か

ベルテルスマン基金の調査によると、イギリスのEU離脱による打撃が最も大きいのはイギリスではなく、貿易面でイギリスに大きく依存するアイルランドかもしれない

次に痛手が大きいのはベネルクス諸国とスウェーデンで、ドイツへの悪影響は限られそうだ。ドイツの自動車その他の製造業は他にも多くの市場を持っている

 

■「ダイナミックな」影響

ベルテルスマン基金の調査もまた、貿易の開放度が下がって国際競争が減ることによる生産性の低下など、「ダイナミックな効果」も指摘している。

これにより、ドイツのGDPはイギリスがEUに残留した場合に比べ、0.3-2%押し下げられる見通しだという。