格付け大手S&Pは、イギリス国民投票で離脱派の勝利がほぼ確実となったことを受け、イギリスの最上位トリプルA格付けはこれ以上維持できないと指摘した。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)24日報じた。
S&Oの最高格付け責任者、モレッツ・クレーマー氏はFTに対し、「われわれは、この状況下でトリプルA格付けは維持できないと考えている」と述べた。
フィッチとムーディーズは既に、国民投票キャンペーンが始まるはるか以前にイギリスのトリプルA格付けを引き下げている。
S&Pはこれまで、イギリスのトリプルA格付けは、国民投票でEU残留が決まるとの見通しを反映していると説明していた。