アメリカやドイツ企業~農業技術の新興企業支援ファンドを設立~
アメリカ化学大手デュポン<DD.N>やドイツの医薬品・化学大手バイエル<BAYGn.DE>などの企業が、農業技術を手掛ける新興企業を支援するファンド「ラディクル」を設立。
同ファンドが22日に発表した。
ファンド設立のには、ベンチャー・キャピタル会社のフィニスティア・ベンチャーズとイスラエルの同業アワークラウド、カリフォルニア州を拠点とするプライベートエクイティ(PE)会社クラウド・ブレーク・アドバイザーズも参加した。
これらの企業は、植物ゲノム解析や種子形質など一段と高度化された手法から収益を確保することを期待し、急拡大しつつある農業技術向け投資の動きに合流した格好だ。
種子・化学企業としては、こうしたベンチャー事業への資金提供により、自社の製品開発計画を補完・強化する可能性を秘めた新たな研究開発との結び付きを確保できる。
ファンドの資金1500万ドルのうち600万ドルは当初から投資先が確定しているが、資金の提供を受ける企業名は公表されていない。
デュポンとバイエルはいずれも、コメントを求める取材に返答しなかった。