英国民投票、ブレグジットなら介入も...
*英国民投票でブレグジット(EU離脱)派が勝利した場合の当局の為替介入は、あっても緩やかな協調にとどまる見通し。
*2月の上海G20が為替で「緊密に協力する」と強調したことを考えれば、G7の財務省および中銀は水面下で介入シナリオを精査している可能性が強い。
*ポンド安は成長への打撃を和らげる効果があるため、イングランド銀行のポンド買い介入は、ポンドの下落阻止を狙ったり、譲れない一線を策定したりするより、下落をなだらかにするスムージングオペ的介入に留まるだろう。
*それなら英財務省も同意する公算が大きい。
*一方、そうした介入に対する米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)の支援は見込み薄。
*両中銀は流動性の供給や為替のスワップライン設定などで応じるだろう。
*ワイルドカード(不確定要素)は日本の対応。
*ポンド/円の急落がドル/円を100円以下に押し下げれば、大々的な介入開始といかないまでも、財務省・日銀が介入に踏み切って不満の意を表明する口実としては十分かもしれない。