米商務長官、中国ネガティブリストに満足せず...投資協定まだ困難

プリツカー米商務長官は20日、ロイターのインタビューに応じ、中国がこのほど提出した外国人投資家の参入を禁じる産業のリスト(ネガティブリスト)を確認したところ、新たな米中投資協定で合意するにはさらなる作業が必要であると感じたことを明らかにした。

中国の交渉担当官は先週、最新のネガティブリスト案を米側に送付。

米当局者はこれまで、投資協定の合意にはネガティブリストに盛り込まれる産業の数を大幅に減らす必要があるとの考えを示している。

ワシントンで開かれた投資関連サミットの合間に取材に応じたプリツカー商務長官は「(中国側から)受け取ったリストを精査しており、さらなる作業が必要だ」と述べた。

一部では投資協定の署名が11月よりも前に実現することを望む声も出ているが、このことについてはコメントを拒否した。

長官は「単に合意を得るために二国間投資協定の基準を引き下げるようなことはしない」指摘。

また、「非市場経済国」とされる中国の貿易ステータスの見直しは米国法に基づいて行うと付け加えた。

中国側が提出した最新のネガティブリストは公表されていないものの、複数の関係筋によると、早い段階でのリスト案では項目数が当初の約80から35-40に減少していたという。